どうもすなおたまきです。
今日の調子はいかがですか?
無理せず、自分のできることをできるだけやっていきましょう。
お互いぼちぼちで♪
今回は、前回に続き江田島市の観光戦略会議「一歩」のレポートです。
ということで、今日はちょっと真面目に語ります(笑)。
一歩って何?
まずはじめに、あなたは「一歩」と聞いてなんのことだか分かりますか?
今、江田島市が「一歩」を通じて何をしようとしているのかご存知でしょうか。
よく知らないというあなたのために、お答えしますね。
「一歩」とは、江田島市の観光戦略会議のことです。
今「一歩」では「江田島市の観光をもっと活性化しよう」という目的を持って、江田島市と市民(有志)のみなさんが活動しています。
「一歩」でやろうとしているのは、
江田島ならではの観光プランを発見し、それを企画・運営・サポート・継続していくということです。
そのねらいは、こんな感じです。
- 江田島市の認知度を上げる
- 観光客に来てもらう、リピーターやファンを増やす
- 江田島市を訪れる(交流する)人を増やし移住定住まで繋げていく
- 江田島市の過疎高齢化を少しでも食い止める
- 江田島に住むひとたちに、江田島に対する誇りと自信をもってもらう
私は昨年からこの「一歩」に参加し、それがご縁で今年もお声がけいただきました。
実感として今年はより具体的な話になってきています♪
なぜ「観光」が必要?江田島市の未来を想像してみよう
さて「一歩」の取り組みについてですが、
江田島市はなぜ「観光」が必要と考えたのでしょうか?
それを知るために、まずは江田島の「未来」について想像してみましょう。
現時点での江田島市の人口は23,103人。そのうち11,060人は高齢者です。
また、年齢区分で言うと年少人口(0~14歳)は2015年時点で2,060人。
来年の2020年には1,735人になると予測されています。
江田島に住む子どもたちの数、驚くことに島全体で2,000人に満たないんです。
2019年現在で、この数字です。
あなたは、このまま江田島の人口減少が進むとどうなると思いますか?
1.スーパーの数が減ります。
個人商店も経営が立ち行かなくなり閉店が続出します。それによって買物に行くことがとても大変になります。
宅配サービスも相対的な需要がなくなってくるので一日数便とか、時間指定ができなくなるかもしれません。
2.病院がなくなります。
満足のいく適切な処置がすぐにはできない病院が増えます。
お年寄りが病気やケガをして入院するのは他の地域の病院です。
何かあればもう二度と江田島市には戻ってこれないかもしれません。余生をのんびり江田島で…が叶わなくなるでしょう。
現在でも総合病院のような設備の整った病院が無いのが現実です。
子どもたちも、予期せぬ緊急事態や夜間などに病気やケガが重症化すればほかの市まで通院しなければなりません。
今後ますます状況悪化していくでしょう。
3.学校がなくなります。
子どもたちは島の外の学校へ通うほかありません。
それならばと家族みんなで引っ越していく家庭も増えます。ますます友だちの数は激減します。
教育についても、今は多様な選択肢が求められる時代です。江田島市では満足のいく教育が受けられないとして、去っていくご家庭は多いのではないでしょうか。
4.船の便数が減る、もしくは航路が消滅します。
航路が確保しにくくなります。今よりもさらに広島市内や呉市、その他の地域へ出ていく手間が増えるでしょう。
車が運転できれば…と思っていても、体調不良・ケガ・病気・そのほか何らかの理由で車が使えない運転できない事態はいつでも起こり得ます。
そうしたときに船が無いと想像してみてください。
5.仕事(雇用)が減ります。
ますます島の若い人たちは島の外に出ていき、次の世代の担い手がいなくなってしまいます。
外国人労働者の方々を雇って事業を継続することができたとしても、その人たちのライフラインが確保できなければ江田島に出稼ぎに来てくれなくなります。
彼らは車を持たず、徒歩や自転車での移動を主としているので江田島市内で買物など必要なものが得られなくなれば必然的に生活したくてもできなくなるでしょう。
言葉の壁、文化の違いなどただでさえ日本人よりも負荷を抱えながら仕事する彼らがこれ以上の負担を加味してもなお江田島市に来たいと思うでしょうか。
どうですか?果たして、江田島に残るひとはいるのでしょうか。
このままいけば、こんな現実があと10年~20年後には待っているんです。
あなたはそんな江田島に住み続けたいと思いますか?
江田島市はこうした現実が近いうちに訪れるであろうと予測し、「これではまずい」と様々な施策を打ち出しています。
そのうちのひとつが観光戦略の「一歩」なんです。
でも、「観光」ってハードル高くない?
でも、ぶっちゃけ「観光」って言われてもハードル高いですよね?
「観光」というととてもハードルが高く、「私なんて、何も出来ないんじゃないか·····」「何をしたらいいんじゃろ?」と思いませんか?
私がそうでした(笑)。
ぶっちゃけ(←2回目)、NPO法人久留米ブランド研究会事務局長/矢次恵美子さんのお話を聞くまでは、
私には無理だからちょっと遠目から見守りつつ、サポート役ぐらいがちょうどいいのかもなぁ…
なんて思ってました。
移住してきたばかりだし、外様だし、まだまだ江田島市のことを全然知らない私には「できない」と思っていたんです。
でも、勉強会を経て考え方が変わりました。
- もしかしたら、私にもできるかもしれない。
- これなら、できるかも?
- このくらいなら、できそうだな。
そんな気持ちの変化があったんです。
あなたもこの記事を読んで「一歩」についてちょっとでも知ってもらえたら、
私にもできるかもしれない
と思うかもしれません。
というか、この記事を読んでくださるということ自体、あなたが「一歩」に関心を持ってくださってる証拠です✨
ありがとうございます🍀
私の体感レベルでの人口減少問題
今度は、人口減少について私の体感をお話しますね。
私自身は2018年に江田島市に移住してきました。引越してくる前は保活しても門前払い同然の、とても人の多い地域に住んでいました。
なので、江田島市内のこども/保育園で待機児童問題が無いことはとても有り難かったです。
反面、江田島は保育園やこども園、小学校に通う子どもたちの人数がとても少ないことに驚きました。
最近、江田島生まれ育ちの友達も増えてきたので、彼/彼女らが子どものころの話を聞くこともあります。
皆さん口をそろえて
【子どもの数は少なくなった、自分たちのころよりさらに減っている】
と言います。
人口が多い/少ないことが良いのか悪いのかは別にしても、実際にあなたの身の回りで感じる部分はありますよね。
わが子たちはまだ未就園児ですが、私自身も「この子たちが大人になったときの江田島ってどんな感じになっているんだろう?」と考えることがあります。
子どもたちは自立したときに「江田島に住みたい」って思うんだろうか?
江田島に学校は残っているのかな?
自分たちの暮らしはどうなるんだろう?
……いろいろ大丈夫かな?
そんな思いを巡らせます。
観光と子育ては地続き
どうしたら、この「人口減少」を少しでも食い止められるんだろう?
今、江田島市ではこうしたリアルに進行してきている「人口減少」問題をなんとか出来ないかと試行錯誤しています。
「一歩」もその中のひとつです。
「一歩」は観光をメインに考えていますが、「観光」をきっかけに
- 江田島を知りファンになる
- 「また来たい」と思ってもらえる
- 交流人口(江田島に観光やその他何らかの理由があって行き来するひとたち)が増える
- 移住定住したい/する子育て世代が増える
- 人口減少を少しでも食い止められる
といった効果が期待されています。
つまり、「人口減少」と「観光」と「子育て」は地続きなんですよね。
私が「一歩」を推す理由はここにあります。
もちろん、これには長期的な見通しが必要です。
すぐには結果に繋がらないでしょう。でも、そこを我慢できるかどうか。
結果が出ないからといって放り出さず、地道に継続して質の高い観光プランを提供し続けることができるかどうか。
だから、市役所だけに頼っていても限界があるんです。
市民だけ~、市役所だけ~、○○だけ~でも、無理なんです。
江田島全体で協力し合って、切磋琢磨しながら観光の質をあげて、継続していくことが必要になってきます。
そして、もちろん「楽しむ」こと!←ここが一番大事!
楽しんで、観光を継続していくことができれば、それはいずれ波及していい結果を呼び込みます。
「久留米まち旅博覧会」について学ぶ
今回、「一歩」で勉強しているのは福岡県久留米市の「久留米まち旅博覧会」の事例です。
この「久留米まち旅博覧会」は、そのまま江田島市でも本気で実現できそうな感じがするんです。
久留米市の成功例を学び実践することで、本当に江田島でもおもしろいことができるんじゃないかと思ってます。
おもしろい、楽しい、やりがいがあって、江田島に「ひと」も「お金」も入ってくるのが「一歩」なんです。しかもコスパいいです!
「久留米まち旅博覧会」についても詳しく私のブログでご紹介していますので、ご覧ください
あなたが江田島市に望む未来は?
「一歩」を通じて江田島ならではの観光プランがたくさんでき、体験した方々が
- 江田島いいところだよね!
- 江田島が好きだからまた行きたい
- 今回は〇〇プランに参加したから、来年は■■プランに行ってみよう!
と思ってくれれば、江田島のファンを獲得したことになります。
たとえそれがわずかだったとしても、移住定住したいと思ってくれる若い世代やファミリー層につながることが、巡り巡って島の担い手の増加につながっていきます。
あなたが江田島市に望む未来はどんなイメージですか?
あなたの望む江田島市になるために、自分にできることは無いかな?と考えてみてほしいんです。
いいアイディアがあれば教えてほしいですし、一緒にやりたいと思ったらぜひ手を挙げてほしいのです。
あなたの「観光なんて私には無理」という思いが「私にもできた!」となるには、まずは自分の心(マインド)を見直してみてください。
そして、小さくてもいいので何かしら行動しましょう(もうこの記事を読んでくださっている時点で行動ですよ!)。
ただ、無理やり「一歩に参加しろ」とは言いません。嫌々参加しても意味がないからです。
でも、ちょっとでも江田島市の人口のこと、子どもたちが大人になった時の江田島市のことを考えてくれるなら行動してみて欲しいんです。
行動を起こすこと、それが本当の「一歩」です。
私のブログでは、2019年の「一歩」がこれまでどんな活動を行ってきたか?全3回の勉強会全容ををご紹介していきます。
こちらもあわせて読んでいただくとより理解が深まるかと思います。
よかったらこちらもご覧ください。
最後までお読みくださりありがとうございました。
- 江田島市 住民基本台帳人口(地区別人口)令和元年8月1日
- 総計メモ帳/広島県江田島市の5歳年齢階級別人口の推移
- 久留米まち旅博覧会公式Web
- 久留米まち旅オフィシャルブログ
- 保活とは:子どもを保育所に入れるために保護者が行う活動のこと。待機児童問題等もあり、人の多い地域では妊娠中からこどもの保育園について情報収集を行うケースもある。