なんだか気になる・・・モギギカイ？

とあるチラシを手にしました。
そこには、「２月１１日｜模擬議会 in 江田島市」の文字。モギ・・・ギカイ？？

模擬とは・・・
「［名］(スル)本物や実際の場合と同じようにすること。」

ふむふむ。つまり「模擬議会」とは、議会を擬似体験できるイベント、ということでしょうか。なんだか、気になってきました。

そこで、チラシにお名前のあった胡子雅信さんにお話しを伺いました。

－こんにちは。早速なのですが、「模擬議会」とはどんなものでしょうか？

胡子：市民のみなさんが、その日１日だけ「模擬議員」になって、議会を体験してみようという取組みです。

－おもしろそうですね。実際には、どんなふうに開催されますか？

胡子：模擬市長さんが、地域の課題についての案を模擬議会に提案します。参加者（模擬議員）はグループごとにワークショップを通して模擬市長提案のメリット・デメリットを考えながら、修正案を練り上げていきます。それらを発表し、最後に、どの案が「地域」にとって最適な案かを採決します。

－なるほど。この「模擬議会」というのは、一般的なものなのでしょうか？

胡子：NPO法人ひろしま創発塾として、広島県内の各地で過去に９回模擬議会を開催してきました。今回が１０回目となります。江田島市では６年ぶりの開催です。わたし自身がNPO法人ひろしま創発塾の設立メンバーでもあるのですが、「地域のことに関心を持ってもらいたい」という想いで、みんなでアイデア出しして模擬議会の方法を作り上げてきました。まだまだ発展途上です（笑）

NPO法人ひろしま創発塾とは・・・
地方分権、地方自治の意義を学び、実践につなげていく場づくりを目的とした全国でも先駆的な『官民融合型』行動ネットワークＮＰＯ法人として設立。広島県内の若手地方議員を中心に、行政・民間等から多様なメンバーが参画し、平成１７年から勉強会等を開催。のちにＮＰＯ法人となる。

－胡子さんは、実際に市議会議員でいらっしゃいますが、これまで模擬議会に携わられてきて、おもしろいと思われるところはどんなところでしょうか？

胡子：まず、市民の皆さんが、その日だけでも「議員」になってみることがおもしろさのひとつであると思います。「模擬議員」として、地域の課題について考える。もしかしたら、ひとによっては「自分とはあまり関係のないこと」と思っていた事柄にも、「自分ごと」や「自分の地域のこと」として考える機会にもなるだろうと思います。

－なるほど。地域の課題を「自分ごと」に感じる。とてもいいですね。

胡子：また、「議会」というと、どうしても距離を遠く感じてしまう市民の方も多いかもしれません。模擬議会で地方議会の仕組みを疑似体験することで、“「議会」にもより興味をもつようになった” “議会を少し身近に感じるようになった”、というようなお声を、過去の参加者からいただいています。

－議会のことも「自分ごと」に。うれしいことですね。

胡子：模擬議会では、ワークショップをしながらそれぞれの意見を交換するのですが、参加した皆さんの意見を通して、わたしたちも参加者さんも、新しい発見をしたり、地域や課題に対していろんな視点でものごとを見ることもできます。

－なんだか、とても気になってきました。

胡子：ありがとうございます。